ペットの状態で変わる動物病院での入院の4つの相場

手術

うちの子、今日から入院って言われたけど、入院はどんなところで??

いくらくらいかかるの??

入院はその子の状態に合わせて大きく4種類に分けることが出来ます。

愛するワンちゃん、猫ちゃんが入院となったら、色々心配になりますよね。前回の記事で、動物病院に入院するときに飼い主がすべき3つのポイントについてご紹介しました。

今回は、ペットの入院にはどんな形態があるのか、どんな子が入院するのかについて相場と共に紹介していきたいと思います。

1.ペットドックや飼い主のお出かけ時に!【ペットホテル】

正直ペットホテルを入院と呼ぶかはグレーゾーンかもしれません。ペット保険の適応外となるケースもあるので注意が必要です。

ペットホテルには、ペットドックのような1日がかりの大掛かりな検査や、飼い主がお家を開けてしまうため、お留守番中が心配な場合に利用されます。動物病院併設のペットホテルとトリミングサロンに併設されたペットホテルがあります。

ペットホテルでの入院はペットの種類やサイズによって値段が変わる場合が多いです。

動物病院併設のペットホテルの特徴と相場は??

動物病院併設のペットホテルの最大のメリットは、状態が悪くなった場合に迅速に医療行為を受けることが出来る点です。慢性の持病を持つ子は、急変に備えて、動物病院併設のペットホテルの利用がお勧めです。

一方デメリットは、料金が他のペットホテルに比べて、1-2割程割高なケースが多いです。また、その子の状態によってはペットホテルとしての利用は断られ、入院扱いでの預かりになるケースもあります。

動物病院併設のペットホテルの相場3000-5000円

トリミングサロンに併設されたペットホテルの特徴と相場は?

トリミングサロンに併設されたペットホテルのメリットは、リーズナブルに利用することが出来る点です。ホテルによっては、利用者特典として、シャンプーのサービスがあるペットホテルもあったりします。

トリミングサロンに併設されたペットホテルの相場2500-3500円

2.一般的な入院

一般的な入院とは、後述する2種類ほど重症ではないけれど、投薬や経過観察などの医療行為を必要とする状態の子が対象になります。多くの病院では入院室があり、獣医師の待機室や処置を行う部屋から扉一枚程度離れた場所に設置されています。

なぜ隣の部屋かというと、異常があればすぐ気が付くことができるけど、人の出入りは限定されて、入院している子たちがゆっくりと静かに過ごすことが出来る距離感だからです。

大きな病院では、犬用の入院室と、猫用の入院室が分かれています。特に猫ちゃんは、犬がいるだけでかなりストレスを感じてしまう子がいます。かかりつけの病院の入院室がしっかり分けられているか1度確認してみるといいかもしれませんね!!

一般的な入院の相場は4000-6000円程です

これに加えて、投薬した場合や検査を行った場合には追加で費用が掛かることが多いです。

3.呼吸が苦しい、口を開けて肩で呼吸している・・・【酸素室】

口を開けて、肩を上下させる呼吸をしている子は、酸素が上手く肺から取り込むことが出来ず、血中の酸素濃度が下がってしまっています。これは、非常に危険な状態です。このような状態の子は酸素室での入院管理が必要になってきます。

突然ですが、皆さんは大気中の酸素濃度をご存知ですか?

答えは21%です、一生懸命吸った空気でも実際に脳や心臓を動かすのに必要な酸素は20%しか含まれていません。残りの80%はそのまま吐き出されます。

酸素室は酸素濃度が35-40%で維持されています。半分の外気でいるときに比べて半分の努力で十分な酸素を得ることが出来ます。

なんでもっと酸素濃度を上げないの?と、思われるかもしれません。酸素濃度が高くなりすぎると、肺の中で空気を取り込む肺胞と呼ばれる部分に損傷を受けてしまうためです。40%が、肺胞に障害を与えることなく効率的に酸素を取り込める濃度なんです。

酸素室での入院の相場は一般的な入院費用に加えて+3000-6000円程です

4.常に状態の観察が必要な子【集中管理】

重度の意識障害がある子や、重篤な心臓疾患を患っている子、重度の呼吸器障害など、一瞬の予断も許さない子の入院では、看護師や獣医師が文字通り24時間観察を行う必要がでてきます。酸素室を併用する場合も多いです。

集中管理では、必ず1人以上つきっきりになってしまうためやはり人件費がかかり入院費用も高くなってしまいますが、急変時にすぐに治療を開始できるというメリットもあります。

集中管理の相場は一般的な入院費に加えて+10000-20000円程です


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