返済不要!?獣医学部には返さなくてもいい奨学金があるよ!!

獣医師の雑談

こんにちは、獣医師のじまです。

前回の記事で、獣医師になるのに必要な学力や学費のお話をしました

国立の場合は約350万円

私立の場合は一番学費の低い酪農学園大学で約1300万円

と、かなり高額な学費がかかってきます。

一般的な私立理系学部の学費が500万円ほどなので

約2倍の費用が必要になります。

国立に通うことができればいいのですが、国立大学の獣医学部は

定員が少なく、全獣医学生の3割程度しか入れません。

必要な学力も国立大学の場合は医学部に合格する程度の学力が必要になります。

奨学金を借りている人の割合

私立大学の獣医学部に通う学生の約半数は何らかの奨学金を借りて

学費にあてたり、生活費にあてています。

多くの奨学金は将来返済が必要な貸与型と呼ばれるものです

しかし、一部の奨学金に返済不要の給付型奨学金があります。

貸与型奨学金

貸与型奨学金で最も有名なものが日本学生支援機構の奨学金ではないでしょうか

この奨学金は無利子の第一種奨学金と有利子の第二種奨学金があります。

無利子の第一種奨学金は、学力に加えて家庭の収入に制限があります。

いずれも、社会人として働き始めたら返済を行う必要があります。

給付型奨学金

給付型奨学金とは、返済する必要がない奨学金です。

すごく優秀な学生に対して、大学が独自に奨学金制度を設けていることがあります。

この給付型奨学金に獣医学部ならではの奨学金制度があります

自治体による奨学金制度

獣医師の仕事が多岐にわたることは以前もご紹介させていただきました。

獣医師の仕事には、各都道府県や市町村に公務員として就職し

食品衛生分野や公衆性成分野、畜産分野で活躍する獣医師がいます。

しかし、獣医師は毎年1000人前後しか誕生しません。

また、地域により公務員の人気もことなり獣医師の偏在が問題となっています

(東日本に大学が集中していること、公務員獣医師の不足などが岡山理科大学獣医学部誕生の理由です)

例ですがこんな奨学金制度があります

  • 青森県(18万円/月)
  • 岩手県(18万円/月)
  • 秋田県(18万円/月)
  • 石川県(12-18万円/月)
  • 鳥取県(18万円/月)
  • 山口県(18万円/月)
  • 徳島県(10万円/月)
  • 高知県(10万円/月)
  • 佐賀県(18万円/月)
  • 長崎県(10万円/月)
  • 大分県(18万円/月)
  • 宮城県(10万円/月)

この奨学金は、大学卒業後に一定期間、指定された施設で働くことに

よって、返済が免除されます。

このような制度は、獣医師以外に、医師・看護師・介護士などでも

実施されていることがあります。

仮に大学入学と同時に、公務員として地元で働きたいと考え

6年間給付金を受給した場合は

18(万円)×12(月)×6(年)=1,296万円

私立大学でも学費のほとんどを賄うことができます。

まとめ

金銭的な理由で夢をあきらめてしまうのはすごくもったいないことです

今回の奨学金は、就業地・職種に制限があるため小動物臨床を希望する

人には向きませんが、個人病院が奨学金を出している場合もありますので

あきらめずに調べてみてください。

公務員獣医師を目指したい方は、積極的に活用を検討されてはいかがでしょうか?

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