獣医師の進路とキャリアプラン

獣医師の雑談

こんにちは獣医師のジマです。

今日はあまり知られていない獣医師の進路とキャリアプランについてお話しようと思います。キャリアプランについては小動物臨床についてしか詳しくわかりませんのでそこに注目して説明しようと思います。僕自身も今現在絶賛キャリアを積む途中段階なので先輩獣医師方からお聞きした内容になります。

獣医師の卒後進路

獣医師は獣医大学に6年間在籍し所定の単位をすべて取得したのちに国家試験に合格することでなることができます。しかし、獣医師学生は各学年1000人ほどしかいません。つまり毎年新しく1000人の獣医師が生まれます。

皆さんの想像する獣医師で一番に思いつくのはおそらく町の小動物臨床の先生方になると思いますが卒後に小動物臨床に進む先生は全体の50%程度です。近年、小動物獣医師の飽和や動物病院の長時間勤務を嫌い、進む先生の数は年々減ってきています。

小動物臨床以外にも、牛や馬を見る大動物臨床、製薬会社の実験動物を管理する獣医師、公務員として畜産の防疫に携わったり、食肉の検査を行う獣医師などがいます。数年前に新設された岡山理科大学の獣医学部の設立目的も小動物臨床ではなく、地方公務員獣医師や食肉検査を行う獣医師の不足に対応するために作られたといわれています。彼らの最初の卒業生が出てくるまでまだ数年ありますが果たして当初の目的通りの進路選択をするのでしょうか。

小動物臨床獣医師のキャリアプラン

かつての小動物臨床は開業すれば年収1000万円は固いといわれていました。しかし、動物病院が増えてきて、開業しても確かな知識がなければ閉院するような時代になり、開業ではなく、勤務獣医師を続けるという考えを持つ獣医師も増えてきました。

人の医師の場合は卒後2年間の研修医が義務付けられておりその後も後期研修を行って、卒後5年目くらいから各専門医を目指すというのが一般的です。

一方で獣医師の場合は卒後2年間の研修医を推奨こそされていますが、認定施設は少なく実際に研修を受ける獣医師は少ないです。多くの獣医師は、一般病院に就職し、そこで技術を学んでいくのが一般的です。また、国内の専門医制度も未成熟で、学会が認定する専門医制度があるのは、外科・循環器科・皮膚科・眼科・腫瘍科などに限られます。多くの獣医師はジェネラリスト(総合診療医)として働いていく場合が多いです。複数の獣医師が勤務する病院では、それぞれの先生に得意分野を持っている場合もあります。

専門医を目指す獣医師は、一般病院で3-5年程度働いた上で大学病院などの2次病院で研修を行ったり、専門病院で研修を行うことが多いです。中には、一般病院で働きながら学会参加などで専門医を取られる先生方もいらっしゃいます。専門医の先生方は卒後10年くらいで取得されることが多いイメージですね

僕も好きな分野を極めて行きたいと思います。その前に、まずは総合的な臨床能力を身につけないとですけどね・・・頑張って日々勉強しようと思います。

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