こんにちは獣医師のじまです
「モンスターペアレント」という言葉は有名ですよね。
わが子可愛さに、学校の先生に無理難題を押し付ける親のことを指します。
動物の飼い主さんの中にも「モンスター飼い主」と呼ばれる人たちが存在します。
間違った愛情を動物にかけたり、動物病院でわめき散らしたり。。。
獣医師にとっては頭を悩ませる存在です。
モンスター飼い主とは
モンスター飼い主とは、ルールを守れない動物の飼い主や動物病院に対して
無理難題を押し付ける飼い主のことを指します。
多くの方は立派な飼い主さんですし、治療にも協力的な方が多いです。
一方で残念なことに心無い飼い主がいることも事実です。
獣医師の中にはモンスター飼い主に心をむしばまれて臨床業界から去る
獣医師もいます。
モンスターを断れない獣医師
飲食店や雑貨屋さんであればモンスタークレーマーを出禁にすることもできるでしょう。
しかし獣医師は獣医師法によって特別な理由がない限り診療を拒否することが
できません。「モンスター飼い主」は特別な理由に含まれないため
実質的には病院側からモンスター飼い主を排除するすべはないのです。
同じようなことは国公立の教員にも言えるかもしれませんね。
【実録】モンスター「夜間に電話がつながらない」
動物病院の多くは獣医師は一人だけで運営していることが多いです。
当然そのような病院では夜間診療を行うことはできません。
獣医師も人ですからもちろん休養を取ることが必要です。
しかし、愛犬が夜中に嘔吐した飼い主さんは夜中にも関わらず何度も何度も
かかりつけの病院に電話をしました。
翌朝、獣医師が出勤するとなん十件もの留守番電話が録音されており
最後には「なぜ電話に出ないのか!お前が殺した!」と暴言とともに
録音されていました。
その病院では夜間対応ができない旨はホームページに記載がありましたし
対応可能な近隣の動物病院の連絡先も記入されていました。
飼い主は愛犬の急変に動揺したのでしょう。気持ちはわかります。
しかし、それをかかりつけの獣医師に八つ当たりすることは
お門違いというものでしょう。
動物の飼い主さんは夜間対応してもらえる病院がどこにあるのかは確認しておきましょう
夜間病院は1件ではなく、複数件見つけておくことをお勧めします
(急患対応中や獣医師によっては対応できない病気があるため)
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